うつをひき起しやすい病気があります。
 
その多くは慢性的・難治性であったり、重篤な症状が出るものです。

病気そのものがうつを併発しやすかったり、病気にかかってしまったショックや不安といったストレスがうつ病の原因となるのです。
 

 
治療のために服用する薬がうつを起こしやすい病気もあります。
 
うつになりやすい病気として最も知られているのは、脳卒中ではないでしょうか。
 
特に脳梗塞や脳出血を起こすと、患者の20~40%がうつを発症すると言われています。(発症割合は資料によって差があります)
 
うつを起こしやすい病気を以下にまとめます。

脳梗塞・脳出血 がん 心筋梗塞 アルツハイマー 糖尿病 パーキンソン病 全身性エリテマトーデス 関節リウマチ メニエール病 甲状腺機能障害 腎不全

 
がんを告知された人が大きなストレスを受けるのは当たり前ですし、関節リウマチの痛みを日常的に感じていれば精神的に疲弊するのも無理はありません。
 
うつの発症を防ぐにはこれらの病気を治す必要があるのですが、いずれも完治が難しいため、なかなか厄介です。
 
糖尿病や腎不全での厳しい食事制限がストレスとなるケースもあります。
 
また、うつの原因となりうる薬には、

降圧剤 パーキンソン病の治療薬 副腎皮質ホルモン剤 精神病治療薬

 
といったものがあります。
 
うつを起こす可能性があっても、病気を治すためには使用をやめるわけにはいきません。
 
こちらもまた対処が難しいので、患者が勝手に判断せず、医師との相談が必要です。