円安が急激に進んでおり、FX取引市場はいろんな意味で大変なことになっているようです。
 
今回の円安の一因として、日銀の指値オペが挙げられています。

聞き覚えのある言葉ですが、ニュースでもたまにしか目にしないため、しっかり理解できていない方も多いかもしれません。
 

 
「FX極」の岡安盛男氏が自身のメルマガ”極通信(2022年3/31付)”で、日銀の指値オペについて解説されていました。
 
日銀の思惑や、指値オペによる為替・金利への影響がよくわかるので参考にして下さい。

日銀の指値オペ 思惑と効果 為替への影響は

こんにちは。岡安です。
 
今週月曜日にあった日銀の「指値オペ」の
急激な円安から
市場は調整モードに入りました。
 
ドル円は121円代前半まで下落です。
 
3月相場は、過去20年平均しても
ドル円が「5.13円」動く
と言われている中
 
今年に限っては
10円も動いてしまったので
 
調整するだけで
4円、5円動いてしまいます(笑)
 
こんなにボラティリティーがあって
そしてスピーディーに動く相場って
年イチあるかないかなので
 
今年は稀ですね。
 
「指値オペ」ってなんですか?
 
ってよく聞かれるんですが、簡単にいうと
 
「10年国債を指値で買い取る」
 
ということです。
 
オペは「操作」するということで
日銀の「公開市場操作」ともいわれていまして
 
まあ、金利が上がるのを防ごうとしているってことですね。
 
今、アメリカ、ヨーロッパ、資源国がこぞって
自国の金利をあげようとしていますね。
 
日本は金融緩和を維持したいので
絶対に金利を上げたくないわけです。
 
金利を上げてしまうと、国債価格が下がって
日本の経済が低迷するからですね。
 
外国人含めお金を借りてくれる企業や人がいなくなり
お金を入れてくれないと
日本が貧乏になっていきます。
 
だから、日銀は絶対に国債利回りを
0.25%以上に上げたくないんですね。
 
ただ、これだけ海外の主要国が
金利を上げると
 
勝手に日本の金利も上がっていってしまうので
 
「一律0.25%であなたの持っている国債買います」
 
「指値オペキャンペーン」をしたわけなんです。
 
「指値オペ」っていうのは臨時でやるもので
予定されているものではありません。
 
ただ、もしそろそろ0.25%に近づいている
となった場合、
 
「日本時間午前10時10分」が
 
「指値オペ」を発表する時間です。
 
これは、今もそうだし、
これからもこの時間です。
覚えておくといいでしょう。
 
この施策がうまく行かなければ午後は
「14時」と決まっています。
 
今回異例で1日に2回も指値オペしたのは
史上初の出来事なんですよね。
 
2回もやったのに、結局不発に終わってしまい
焦った日銀は
 
「連続指値オペ」という今までやったことのない
最終手段に出ました。
 
それが16時。
 
ここで一気にドル円125円になりましたよね?
 
世界各国に、うちの国は絶対に
金利上げません!!
 
と示したことで
ドルが買われて円が売られ
ドル円が一番激しかったです。
(まるでポンドを見ているみたい)
 
今月に限らず、
これからまだ10年国債が0.25%を越えようものなら
 
すぐに「指値オペ」をすると思います。
午前10時10分に。
 
これからアジア時間はそういう目線で
みることができてチャートを見るのが楽しくなると思います。
 
極FXスクールでは
政治経済のこともお伝えしてます。
 
岡安盛男のFXオンラインスクール大人気です。

>>FXオンラインスクール「極FX」


▼今週の狙い目時間▼
 
■3月29日(火)
09:30 豪)小売売上高
23:45 米)ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言(投票権あり)
 
■3月30日(水)
21:15 米)ADP全国雇用者数
21:30 米)第4四半期GDP【確報値】
23:30 米)週間原油在庫
・五十日(30日)
 
■3月31日(木)
21:30 米)個人所得
・PCEデフレーター
22:00 米)ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言(投票権あり)
 
■4月1日(金)
21:30 米)雇用統計:非農業部門雇用者数
・失業率
・製造業雇用者数
・平均時給
米)ISM製造業景況指数
===================
今回の注文ターゲットはここです。
↓↓↓
ドル円予想レンジ:122.20円~121.10円
===================
本日の極通信(3月31日分)
===================
こんにちは。岡安です。
 
ロシアとウクライナの
停戦交渉に進展がみられたが、
 
ロシアの攻撃が止まらないことから
懐疑的な見方が広がったものの
 
ドル売りの動きは継続。
ドル円は下落幅を拡大しましたね。
 
ただ、これまでの調整の動きも
そろそろ一巡する中で
 
ウクライナ情勢次第では
再び荒っぽい動きになる可能性もあり
 
予断を許さない。
===================
会員になると、他の通貨ペアも含めて
もっと詳しく知れます。
 

>>FXオンラインスクール「極FX」